今の田舎は
温かくなって、春らしくなってきましたね。
もう少ししたら、種まきも始まってきます。
今、田植えの準備と並行して、組織の再編と圃場の整理をしています。
前から、そろそろいろんなものを整理していかないと思っていたんです
が、去年のウンカの影響もありちょうどいい機会なのでいろいろ整理
しようとやってます。そんな中で、今の田舎、コメ農業を主体にやって
きた、いわゆる、中山間地と呼ばれる地域がどんなふうになっている
か、お話ししたいと思います。
写真や、テレビ番組などでご覧になっているきれいな田園風景が広
がっている風景を想像できると思います。
でも、現実は大違い、確かにまだそんな風景は維持できているんで
すが、殆どが崩壊寸前です。現実は、空き家だらけ、昔のように家族
で暮らしてる家は少なくなって老人の一人暮らしの家も多くて、若い人が
居ない。
今、借りている圃場の整理で、圃場の契約の解約、それから新しい
契約書の作成をしているんですが、相手の居所がわからないひとが
多数出てきています。子供は都会に出て、親の一人暮らし、親がなく
なるとそのまま。その後の連絡が取れなくなってしまいます。しっかり
した人は、ちゃんと後始末をして新しい連絡先など知らせて来るんで
すが、なんの連絡もなくて、以後の連絡が取れなくなってしまってます。
前にもお話したことがあるんですが、親が亡くなったあと、家、田畑一
切をもらってくれという方もいらしゃいます。
相続を放棄したので、今後一切何もしないでくれと突然言って来られ
る方。そんな風に、今は、このあたりの農地や、山、ほとんど価値の
ないものになっています。それどころか、すでに別の場所で生活の
基盤を確保しておられる方は負担にさえなっています。
もちろん人口は減っています。若い人の流入も減って、子供の数も
どんどん減ってきています。
それに結婚されていない方が増えて、独身の高齢化も進んでますね。
この地区の人口も、私がUターンしてきた20年前から半分になってい
ます。
今の農政では、若い方が定着して、子供を育てて、子供に教育を受
けさせて、そんな生活の確保ができなくなっているんです。
どこかの業者から高額接待を受けて、国会でウソばっかり、バレたら
さっさとどこかへ鞍替えして知らん顔。
国民にはコロナの飲食の自粛しておいて、自分たちは深夜まで飲み
食い。国のトップがこれじゃどうにもなりませんよね。
こんな政策続いていったらどんなふうになるんでしょうかね?
田舎は過疎化、荒廃ががますます加速化していくと思います。
そのうち日本の田舎の原風景も過去の話になってしまうんじゃないで
しょうか。
そんな状況がもうそこまで来てますよ。